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Gospel Singer 向日かおりの みちくさ日記


by spiritualsong
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続・本当の話

昨日の書き込みを見て、のけぞった人もいるのでは。。
書き過ぎたかな〜、編集入れよかな〜、ちょっと反省しながら会場へ。
用意していた聖歌。暗譜ができてなくて、途中醜態。
でも、ものすごく気持ち良く歌えた。
やっぱり聖歌はいい!!!です。
伴奏して下さった田中恵子さんも、関西ではトップクラスの方。
録音しておきたかったかも♪
ライブハウスでがなりまくった後、クラシックに切り替えることが
出来たのも、神様のものすごい守りと小さな奇跡!と思いました。

しかし、歌ってる最中、今までと全然違う手応えを感じた。
会衆がものすごく乾いている。
『かわいそう・・・!』
賛美の中に、ずっともたれてくるのがわかる。
弱さや、やるせなさや、やっと歩いてきたその重さが伝わる。
もう、かわいそうで、かわいそうで・・・。

楽屋に帰ってきて、その話をした。
そうすると、お茶の接待をしてくれた二人のお母さんたちが
すごい反応をしてきた。
普段のケズィックの楽屋は、もっと粛々としていて、
みんなメッセージや祈りに耳を傾けている。
しかし今日は全く違った。

危惧感や危機感。
それが婦人たちの口からはっきりと出る。
本当にみなさん、かわいそうです、事実上大変な状況です、と。
鋭く状態や状況を見て取った考察や洞察がどんどん出る。
えええ!?普段辛口の自分でも、決して踏み込まない領域まで、
このお母さん達はしっかり見て、感じ取って、はっきりと言葉にした。
すごい!と思った。
それは悪口や批判などでは決してない。
冷静な問題点の提議だった。
この楽屋のお母さん達のあげる議題を、本気になって
みんなで取り上げることが出来たら、日本は変わるだろう!
とまで思った。

これは決して教会の一コマの話ではない。
日本の国、政治、地域、生活、全てに及ぶ何かの概念に共通していることだと思った。

昔、第二次世界大戦の時、日本は「勝つ、勝っている。」
と国民には伝えていた。
ところが、ある普通の人、リヤカーを引いている田舎のおばちゃんだか
誰かが、「日本は負けるよ。」と、けろりと言ったという。
なぜなら、リヤカーのタイヤの空気が、アメリカ製のものを
使っていた時は時は長持ちしていたが、日本製のものは
すぐ駄目になって使えなくなるから、と言ったそうだ。

私が楽屋で話した婦人たちは、もっともっと自由な感性で、
今の現状を考え、感じていたように思う。
本気で生きて、本気で考えて、本気で仕えてきた底力だ。

しかし、・・・、どうしてその本当の本音が、話し合われることが
ないのだろう。言葉に出せないのだろう。

自分の生きている世界、環境で、本当の話がどれだけできるだろう。
(友人を除いて!)
ましてやこの状態を良くしていこう、変えていこうという
新しい話や、そんな努力を、どれだけ分ちあえるだろう。
何かを実行していくことは、とても遠いではないか・・・。

首を振りながら帰ってきた。
書き過ぎたかな、・・・と思ったけど、ううん。
これでいい。
by spiritualsong | 2007-02-14 23:52