Gospel Singer 向日かおりの みちくさ日記


by spiritualsong
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100年

たんすを整理していた時、しげしげと眺めて感じ入ったもの↓

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子供用の長襦袢なんですが、腰紐のようなものが縫い付けてあります。

いつのものかわからないんですが、紐の変色とシミ具合からして

相当古いものだということがわかります。

でも本体はこのとおり、ぴかっ、きらっ。

おろしたてのように光を放っています。

これはいったい・・・。


古いものを探していると、こういうものによく出くわします。

胴裏(裏地と思ってね)は茶色く変色し、縫い付けた糸も弱って切れているのに、

着物の生地はぴんしゃんしていて、さあこれから、という顔をしている。

(もちろん全てがぼろぼろのものもたくさんありますが)


この差は素材の差。

100年もつ正絹とそうでないものの差。


ホンモノってこういうことなんだ。

しげしげと眺める。



原発、再稼働しますか?

私は全てを反対というのではありません。

でも、片付いていないものがあります。

放射線廃棄物です。


廃炉に40年が目安ですか。

では廃棄物はいつまで残るのですか。


100年後、世界はどうなっていますか?



絹も100年たつと、洗えばぱらりと水の中で溶けると聞きました。

今残っているアンティークも、だんだん世界から消えるのです。



残っているのは何ですか?

着物は3代に渡って受け継がれたと聞きます。

バブリーな振袖オンパレードのことではなく、

匠たちが意匠をこらし、心をこめた一品を、母から子へ、その孫へ伝える。

そこには昔話があり、思い出が語りつがれ、愛情も感謝も残るでしょう。



バブルが崩壊したあと、日本はアイデンティティの置き所を失っていると思います。

答えはカンタンに出ないけれども、生きて行くために必要な「いのち」があるはず。




光輝く100年を思いながら。
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by spiritualsong | 2012-06-10 00:22