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Gospel Singer 向日かおりの みちくさ日記


by spiritualsong
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姫路革

姫路革_f0016929_2153162.jpg


昔、ど貧乏だった時代がある。
信じられないかもしれないが、電話が止まったりガスが止まったりした。
クリスマスが近くて、忙しさの極致なのだが、家でお風呂にさえ入れない、
そんな時期があった。

そんな時、財布を買いに出かけた。
千円のワゴンセールからしか買わないような人間だったが、
使い勝手の良い二千円だか二千五百円だかの財布を見つけた。
胸が痛んだ。
その財布を買うのは、何か悪い事をしているような気にさえなった。
でも、やはり使い勝手の良い方がどうしても離せなかった。
それを買う時神様にお祈りした。
この財布を買っても大丈夫なように、これからの私を祝福してくださいと。

それから約15年たつ。
財布の中身は無くならず、それどころかなんとその財布は15年以上現役だったのだ。

そんなことを思い出したのは、この姫路革の財布を頂いたからだ。

最近財布売り場に立ち止まり、さすがにくたびれてきた財布の代わりを捜していたが、
今のもの以上に使い勝手の良いものは見つからないでいた。
そんなクリスマス、神様は私の事を知っているよと、本当に美しい財布を下さった。

これを手にした時、この15年あまりの歳月が蘇った。

支えられ、祝福されてきた。
豊かに素晴しい恵みに満たされてきた。
神様は誠実で、何もかも知っていてくださる。
私を支え、これからも導いてくださる。

昨日泊めていただいたホテルは、これまで泊まった事がないほど立派で美しい部屋だった。
いただいた食事は、到底自分では食べる事のできないゴージャスなものだった。
花に埋もれ、たくさんの握手をいただき、こんな幸せな人間もそういないだろうと思った。
こんな日が来る事を、あの時の私は想像していただろうか。

感謝に感謝。

姫路革_f0016929_2153167.jpg

by spiritualsong | 2007-12-11 21:53